小児科学講座
Dept.of Pediatrics
当講座では、関連病院を含めた「子どもの総合医(Generalist)」の育成とともに、感染症、血液?腫瘍、神経?筋、代謝?内分泌、循環器、免疫?アレルギー、腎?泌尿器、新生児、児童精神など専門領域も充実させていきます。また、医育機関として「診療と研究」の両方を担う人材(Research Physician)の育成を行い、北海道における小児医療を充実させるとともに、臨床?基礎研究を推進し、医学の発展へも貢献したいと考えています。
当講座では、1970年代より40年以上継続してウイルス感染症を中心とした研究を行ってきましたが、ヒト遺伝子や免疫反応など「宿主因子」についても検討を加えるとともに、各専門領域における研究も活性化していきたいと考えています。
当講座では、1970年代より40年以上継続してウイルス感染症を中心とした研究を行ってきましたが、ヒト遺伝子や免疫反応など「宿主因子」についても検討を加えるとともに、各専門領域における研究も活性化していきたいと考えています。
スタッフ
教授
津川毅 Takeshi Tsugawa, M.D., Ph.D.
所属:医学部医学科臨床医学部門講座 小児科学講座
SOM, (SOM), Department of Clinical Medical Science Dept. of Pediatrics
研究テーマ:胃腸炎ウイルスの分子疫学と病態の解明
研究活動と展望:小児期において急性胃腸炎は急性上気道炎や中耳炎と並んで罹患率の高い疾患であり、その原因としてロタ?ノロなどの胃腸炎ウイルスの頻度が高いとされています。近年、ロタウイルスワクチンが導入され有効性が世界的に明らかとなり、わが国においても、2020年10月に定期接種化されましたが、ロタウイルスの病原性やワクチン弱毒化のメカニズムは依然として不明です。我々はロタウイルスワクチン導入後の胃腸炎ウイルスの分子疫学的変化や、ワクチンの副反応(腸重積症)の実態調査、ロタ?ノロウイルスを中心とした病態の解明に関する研究を行っています。また、2019年からは小児科関連病院の感染症入院サーベイランスを開始し、週報?年報の発信により関連病院への迅速な還元を行うとともに、新浪体育流行前後における入院数の変化についても報告しました。
准教授
山本雅樹 Masaki Yamamoto, M.D., Ph.D.
所属 : 医学部医学科臨床医学部門講座 小児科学講座
SOM,(SOM),Department of Clinical Medical Science Dept.of Pediatrics
研究テーマ:造血細胞移植後免疫反応、急性移植片対宿主病(GVHD)、小児がん
研究活動と展望:移植片対宿主病(Graft-Versus-Host Disease: GVHD)は造血細胞移植の成否を左右する重要な合併症です。我々はケモカインCCL8を用いて、造血細胞移植後免疫反応、GVHDの病態解析を試みています。
また希少疾患でもある小児がんに関しては、JCCG(日本小児がん研究グループ)に所属し、全国規模の特定臨床研究に参加しています。自主臨床研究では小児がんの後方視的疫学調査などにも参加しています。
准教授
福村忍 Shinobu Fukumura, M.D., Ph.D.
所属 : 医学部医学科臨床医学部門講座 小児科学講座
SOM,(SOM),Department of Clinical Medical Science Dept.of Pediatrics
研究テーマ : 難治性てんかんおよび急性脳症に対する骨髄間葉系幹細胞静注療法の確立、小児急性神経疾患(けいれん重積、急性脳炎?脳症)における持続脳波モニタリングの有用性の検討、小児神経筋変性疾患のサーベイランス
研究活動と展望 : 神経再生医療講座と協力して、小児中枢神経疾患(てんかん、急性脳症、低酸素性虚血性脳症など)に対する骨髄間葉系幹細胞静注療法の確立を目指しております。また小児の神経筋変性疾患のデータベースを作成し、よりより診断治療を迅速に届ける仕組みを作成しています。
助教
石井 玲 Akira Ishii, M.D., Ph.D.
研究テーマ:成長障害、カルシウム?リン?骨代謝異常、小児期発症のバセドウ病、1型糖尿病
研究活動と展望:成長障害の原因は多岐にわたります。適切な診断を適切な時期に行うことで、治療効果を最大限に引き出すことができます。多施設共同研究を通し遺伝学的解析を進めていきます。
また小児期発症バセドウ病は成人期発症に比べ治りにくく重症化しやすいといわれています。その重症化因子を検討し適切な治療選択を行えるよう北海道内の関連施設と共同研究を行っています。
助教
長岡由修 Nagaoka Yoshinobu, M.D., Ph.D.
所属 : 医学部医学科臨床医学部門講座 小児科学講座
SOM,(SOM),Department of Clinical Medical Science Dept.of Pediatrics
研究テーマ:慢性腎臓病の進行抑制
研究活動と展望:神経再生医療講座と協力して、慢性腎臓病に対する骨髄間葉系幹細胞静注療法の確立を目指しています。
また、慢性腎臓病の要因となる小児腎領域の希少?難治性腎疾患群に関して、厚生労働科学研究費の研究班に所属し、全国診療?研究体制の構築に協力しています。
助教
平川賢史 Satoshi Hirakawa, M.D, Ph.D
研究テーマ:RSウイルス感染症の重症化因子の探索と機序の解明
研究活動と展望: RSウイルスは2歳までにほぼすべての小児が感染すると言われている、いわゆる「カゼ」の原因ウイルスの一つです。子どもたちが当たり前のように感染するウイルスですが、高頻度に気管支炎や肺炎を引き起こすため、小児診療において重要なウイルスです。しかしながら、有効な治療法ならびに予防法はまだなく、重症化のメカニズム解明と治療薬の開発が求められています。本学附属病院を含む18の道内の医療機関に入院したRSウイルス感染症小児例のデータを集積?解析しています。研究計画全体では2万人という大規模なデータから重症化の要因を探る予定です。また、この入院小児例の保存されている血液検体などを利用して、細胞レベル、タンパク質レベルで重症化のメカニズムを解明することを計画しています。
助教
野上和剛 Kazutaka Nogami, M.D., Ph.D.
研究テーマ:気管支喘息?アレルギー性鼻炎と免疫療法、医療連携、食物アレルギー
研究活動と展望:気道アレルギーについては、こどもたちの将来の肺機能を守るための適正な治療や評価について、専門診療や臨床研究を展開しています。標準診療では十分に手が行き届きにくい、動物アレルギーや北海道の風土病たるシラカバ花粉症の対応法などについても研究を進めています。
北海道におけるアレルギー診療の均てん化や体制構築のために、病病連携?病診連携や多科連携?多職種連携を軸として病院内外関わらず活動を展開し、様々な調査研究を進めています。
津川毅 Takeshi Tsugawa, M.D., Ph.D.
所属:医学部医学科臨床医学部門講座 小児科学講座
SOM, (SOM), Department of Clinical Medical Science Dept. of Pediatrics
研究テーマ:胃腸炎ウイルスの分子疫学と病態の解明
研究活動と展望:小児期において急性胃腸炎は急性上気道炎や中耳炎と並んで罹患率の高い疾患であり、その原因としてロタ?ノロなどの胃腸炎ウイルスの頻度が高いとされています。近年、ロタウイルスワクチンが導入され有効性が世界的に明らかとなり、わが国においても、2020年10月に定期接種化されましたが、ロタウイルスの病原性やワクチン弱毒化のメカニズムは依然として不明です。我々はロタウイルスワクチン導入後の胃腸炎ウイルスの分子疫学的変化や、ワクチンの副反応(腸重積症)の実態調査、ロタ?ノロウイルスを中心とした病態の解明に関する研究を行っています。また、2019年からは小児科関連病院の感染症入院サーベイランスを開始し、週報?年報の発信により関連病院への迅速な還元を行うとともに、新浪体育流行前後における入院数の変化についても報告しました。
准教授
山本雅樹 Masaki Yamamoto, M.D., Ph.D.
所属 : 医学部医学科臨床医学部門講座 小児科学講座
SOM,(SOM),Department of Clinical Medical Science Dept.of Pediatrics
研究テーマ:造血細胞移植後免疫反応、急性移植片対宿主病(GVHD)、小児がん
研究活動と展望:移植片対宿主病(Graft-Versus-Host Disease: GVHD)は造血細胞移植の成否を左右する重要な合併症です。我々はケモカインCCL8を用いて、造血細胞移植後免疫反応、GVHDの病態解析を試みています。
また希少疾患でもある小児がんに関しては、JCCG(日本小児がん研究グループ)に所属し、全国規模の特定臨床研究に参加しています。自主臨床研究では小児がんの後方視的疫学調査などにも参加しています。
准教授
福村忍 Shinobu Fukumura, M.D., Ph.D.
所属 : 医学部医学科臨床医学部門講座 小児科学講座
SOM,(SOM),Department of Clinical Medical Science Dept.of Pediatrics
研究テーマ : 難治性てんかんおよび急性脳症に対する骨髄間葉系幹細胞静注療法の確立、小児急性神経疾患(けいれん重積、急性脳炎?脳症)における持続脳波モニタリングの有用性の検討、小児神経筋変性疾患のサーベイランス
研究活動と展望 : 神経再生医療講座と協力して、小児中枢神経疾患(てんかん、急性脳症、低酸素性虚血性脳症など)に対する骨髄間葉系幹細胞静注療法の確立を目指しております。また小児の神経筋変性疾患のデータベースを作成し、よりより診断治療を迅速に届ける仕組みを作成しています。
助教
石井 玲 Akira Ishii, M.D., Ph.D.
研究テーマ:成長障害、カルシウム?リン?骨代謝異常、小児期発症のバセドウ病、1型糖尿病
研究活動と展望:成長障害の原因は多岐にわたります。適切な診断を適切な時期に行うことで、治療効果を最大限に引き出すことができます。多施設共同研究を通し遺伝学的解析を進めていきます。
また小児期発症バセドウ病は成人期発症に比べ治りにくく重症化しやすいといわれています。その重症化因子を検討し適切な治療選択を行えるよう北海道内の関連施設と共同研究を行っています。
助教
長岡由修 Nagaoka Yoshinobu, M.D., Ph.D.
所属 : 医学部医学科臨床医学部門講座 小児科学講座
SOM,(SOM),Department of Clinical Medical Science Dept.of Pediatrics
研究テーマ:慢性腎臓病の進行抑制
研究活動と展望:神経再生医療講座と協力して、慢性腎臓病に対する骨髄間葉系幹細胞静注療法の確立を目指しています。
また、慢性腎臓病の要因となる小児腎領域の希少?難治性腎疾患群に関して、厚生労働科学研究費の研究班に所属し、全国診療?研究体制の構築に協力しています。
助教
平川賢史 Satoshi Hirakawa, M.D, Ph.D
研究テーマ:RSウイルス感染症の重症化因子の探索と機序の解明
研究活動と展望: RSウイルスは2歳までにほぼすべての小児が感染すると言われている、いわゆる「カゼ」の原因ウイルスの一つです。子どもたちが当たり前のように感染するウイルスですが、高頻度に気管支炎や肺炎を引き起こすため、小児診療において重要なウイルスです。しかしながら、有効な治療法ならびに予防法はまだなく、重症化のメカニズム解明と治療薬の開発が求められています。本学附属病院を含む18の道内の医療機関に入院したRSウイルス感染症小児例のデータを集積?解析しています。研究計画全体では2万人という大規模なデータから重症化の要因を探る予定です。また、この入院小児例の保存されている血液検体などを利用して、細胞レベル、タンパク質レベルで重症化のメカニズムを解明することを計画しています。
助教
野上和剛 Kazutaka Nogami, M.D., Ph.D.
研究テーマ:気管支喘息?アレルギー性鼻炎と免疫療法、医療連携、食物アレルギー
研究活動と展望:気道アレルギーについては、こどもたちの将来の肺機能を守るための適正な治療や評価について、専門診療や臨床研究を展開しています。標準診療では十分に手が行き届きにくい、動物アレルギーや北海道の風土病たるシラカバ花粉症の対応法などについても研究を進めています。
北海道におけるアレルギー診療の均てん化や体制構築のために、病病連携?病診連携や多科連携?多職種連携を軸として病院内外関わらず活動を展開し、様々な調査研究を進めています。