薬理学講座
老化のメカニズムの解明はポストゲノム研究の最も大切な研究テーマの1つです。私達は薬理学、生化学、分子生物学、細胞生物学の手技を用いて老化と寿命の解明に取り組んでいます。私達の研究のゴールは老化を分子レベルで解明するとともに老化過程に影響を与える薬物を見い出すことです。これと平行してカリウムチャネルの遺伝病および細胞内カルシウムイオンの機能についての研究もおこなっています。
Dept.of Pharmacology
Elucidation of aging mechanism is one of the most important goals of life-science in the post-genomic generation. We are studying projects for aging and senescence using techniques of pharmacology, biochemistry, molecular biology and cell biology. Our goal is to understand molecular mechanism of aging and develop new agents affecting aging process. We are also pursuing genetic disorders of K+ channels and function of intracellular Ca2+ ions.
スタッフ
教授 Professor
堀尾嘉幸 Yoshiyuki Horio, M.D., Ph.D.
所属 : 医学部医学科基礎医学部門講座 薬理学講座
医学研究科情報伝達制御医学神経科学脳神経機能薬理学
Department of Basic Medical Science Dept.of Pharmacology
研究テーマ : 老化の分子機構
研究活動と展望 : ポストゲノム研究の最も大切な研究テーマの1つである老化の分子メカニズムの解明をテーマとしている。酵母の寿命をするNAD依存性蛋白質脱アセチル化酵素Sirtuinファミリーの高等動物における役割を調べている。SIRT1は神経幹細胞や心筋細胞その他に発現しているSir2ファミリーの1つである。SIRT1が核と細胞質の間をシャトルすることによりその活性が調節され、さらに神経幹細胞ではSIRT1が神経幹細胞の神経細胞への分化を促進し、一過性に核内に移行することが神経細胞分化へのスイッチの役割を果たす可能性があることを示した。また、心不全心筋ではSIRT1が核内に発現するようになり、細胞の酸化ストレス耐性を向上させ、心筋保護に働くことを見出した。さらに、ポリフェノールの1つのレスベラトロールはSIRT1活性化を介してスーパーオキシドディスムターゼMnSODを誘導し細胞の酸化ストレス耐性をあげることにより、遺伝的に心不全を起こすTO-2ハムスターの寿命を延ばすことを見出し、レスベラトロールなどのSIRT1活性化薬が心不全治療の新たな薬物となる可能性を示した。また、レスベラトロールはSIRT1活性化を介して、ドゥシャンヌ型筋ジストロフィー症モデルマウスの骨格筋および心筋の筋症状を軽快させた。レスベラトロールにより活性化されたSIRT1はco-activator p300を脱アセチル化して、p300のユビキチン化と分解促進がそのメカニズムにあることを見出した。
助教 Instructor
林貴士 Takashi Hayashi, M.D.
所属 : 医学部医学科基礎医学部門講座 薬理学講座
Department of Basic Medical Science Dept.of Pharmacology
研究テーマ : 蛋白質脱アセチル化酵素SIRT3の機能
研究活動と展望 : SIRT3は胎生期から成体期まで中枢神経系に強く発現が見られる蛋白質脱アセチル化酵素であり,ミトコンドリアに局在してミトコンドリア機能に深く関連していると考えられている.しかしながら,われわれはマウスcDNAライブラリから細胞質に局在するSIRT3サブフォームも見いだしている.研究目標としてSIRT3のミトコンドリア型と細胞質型の生理的機能の違いを明らかにする.さらには,脳での機能や加齢に伴い蓄積される酸化ストレスやミトコンドリア機能障害が発症や症状進行に関連していると考えられる神経変性疾患との関連についての研究を目指したい.
講師 Assistant Professor
久野篤史 Atsushi Kuno,
所属 : 医学部医学科基礎医学部門講座 薬理学講座
Department of Basic Medical Science Dept.of Pharmacology
研究テーマ :
研究活動と展望 :
助教 Instructor
國本梨沙 Risa Kunimoto,
所属 : 医学部医学科基礎医学部門講座 薬理学講座
Department of Basic Medical Science Dept.of Pharmacology
研究テーマ :
研究活動と展望 :
堀尾嘉幸 Yoshiyuki Horio, M.D., Ph.D.
所属 : 医学部医学科基礎医学部門講座 薬理学講座
医学研究科情報伝達制御医学神経科学脳神経機能薬理学
Department of Basic Medical Science Dept.of Pharmacology
研究テーマ : 老化の分子機構
研究活動と展望 : ポストゲノム研究の最も大切な研究テーマの1つである老化の分子メカニズムの解明をテーマとしている。酵母の寿命をするNAD依存性蛋白質脱アセチル化酵素Sirtuinファミリーの高等動物における役割を調べている。SIRT1は神経幹細胞や心筋細胞その他に発現しているSir2ファミリーの1つである。SIRT1が核と細胞質の間をシャトルすることによりその活性が調節され、さらに神経幹細胞ではSIRT1が神経幹細胞の神経細胞への分化を促進し、一過性に核内に移行することが神経細胞分化へのスイッチの役割を果たす可能性があることを示した。また、心不全心筋ではSIRT1が核内に発現するようになり、細胞の酸化ストレス耐性を向上させ、心筋保護に働くことを見出した。さらに、ポリフェノールの1つのレスベラトロールはSIRT1活性化を介してスーパーオキシドディスムターゼMnSODを誘導し細胞の酸化ストレス耐性をあげることにより、遺伝的に心不全を起こすTO-2ハムスターの寿命を延ばすことを見出し、レスベラトロールなどのSIRT1活性化薬が心不全治療の新たな薬物となる可能性を示した。また、レスベラトロールはSIRT1活性化を介して、ドゥシャンヌ型筋ジストロフィー症モデルマウスの骨格筋および心筋の筋症状を軽快させた。レスベラトロールにより活性化されたSIRT1はco-activator p300を脱アセチル化して、p300のユビキチン化と分解促進がそのメカニズムにあることを見出した。
助教 Instructor
林貴士 Takashi Hayashi, M.D.
所属 : 医学部医学科基礎医学部門講座 薬理学講座
Department of Basic Medical Science Dept.of Pharmacology
研究テーマ : 蛋白質脱アセチル化酵素SIRT3の機能
研究活動と展望 : SIRT3は胎生期から成体期まで中枢神経系に強く発現が見られる蛋白質脱アセチル化酵素であり,ミトコンドリアに局在してミトコンドリア機能に深く関連していると考えられている.しかしながら,われわれはマウスcDNAライブラリから細胞質に局在するSIRT3サブフォームも見いだしている.研究目標としてSIRT3のミトコンドリア型と細胞質型の生理的機能の違いを明らかにする.さらには,脳での機能や加齢に伴い蓄積される酸化ストレスやミトコンドリア機能障害が発症や症状進行に関連していると考えられる神経変性疾患との関連についての研究を目指したい.
講師 Assistant Professor
久野篤史 Atsushi Kuno,
所属 : 医学部医学科基礎医学部門講座 薬理学講座
Department of Basic Medical Science Dept.of Pharmacology
研究テーマ :
研究活動と展望 :
助教 Instructor
國本梨沙 Risa Kunimoto,
所属 : 医学部医学科基礎医学部門講座 薬理学講座
Department of Basic Medical Science Dept.of Pharmacology
研究テーマ :
研究活動と展望 :