本学医学部学生の研究論文がCancer Science誌に掲載されました
画像スライド集
2022年1月31日、本学医学部病理学第二講座にMD?PhDプログラムの学生として所属する伊藤祐衣さんの研究論文が、Cancer Science誌(IF 6.716)に掲載されました。
伊藤さんは、医学部3年次に実施される「研究室(基礎)配属」で病理学第二講座に配属された後、MD-PhDプログラムで病理学第二講座に所属しました。
学業の合間に研究を行い、その成果を論文にまとめ、この度、国際学術誌に掲載されることになりました。
論文名「Aberrant expression of claudin-6 contributes to malignant potentials and drug resistance of cervical adenocarcinoma」
筆頭著者:伊藤祐衣(医学部6年生)
<研究概要>
本研究論文では、子宮頸部腺がんでタイト結合関連タンパク質の一つclaudin-6が、異所性に高発現している症例があり、その高発現が予後不良に関連することを免疫組織化学的な検討で示しました。次に、頸部腺がん細胞株でclaudin-6安定高発現株を作製?解析し、claudin-6の高発現により、細胞増殖?遊走?浸潤などが促進すること、タイト結合能を含めた細胞接着能が亢進することを証明しました。更に、比較プロテオーム解析により、claudin-6高発現株では、抗がん剤感受性に関与しているaldo-keto reductase familyの発現が増加しており、抗がん剤への耐性獲得の要因となりうることなどを明らかにしました。
Claudin-6は、固形癌に対するCAR-T療法の有望な標的であることが最近報告されており、本研究の知見が、将来的な子宮頸部腺がん治療への一助になることが期待されます。
伊藤さんは、医学部3年次に実施される「研究室(基礎)配属」で病理学第二講座に配属された後、MD-PhDプログラムで病理学第二講座に所属しました。
学業の合間に研究を行い、その成果を論文にまとめ、この度、国際学術誌に掲載されることになりました。
論文名「Aberrant expression of claudin-6 contributes to malignant potentials and drug resistance of cervical adenocarcinoma」
筆頭著者:伊藤祐衣(医学部6年生)
<研究概要>
本研究論文では、子宮頸部腺がんでタイト結合関連タンパク質の一つclaudin-6が、異所性に高発現している症例があり、その高発現が予後不良に関連することを免疫組織化学的な検討で示しました。次に、頸部腺がん細胞株でclaudin-6安定高発現株を作製?解析し、claudin-6の高発現により、細胞増殖?遊走?浸潤などが促進すること、タイト結合能を含めた細胞接着能が亢進することを証明しました。更に、比較プロテオーム解析により、claudin-6高発現株では、抗がん剤感受性に関与しているaldo-keto reductase familyの発現が増加しており、抗がん剤への耐性獲得の要因となりうることなどを明らかにしました。
Claudin-6は、固形癌に対するCAR-T療法の有望な標的であることが最近報告されており、本研究の知見が、将来的な子宮頸部腺がん治療への一助になることが期待されます。