担当医より挨拶

来年度から新専門医プログラムが始まり、どの施設もその準備に追われています。
これは米国で長年導入されているレジデンシープログラムを模したものと理解しています。
本邦のこれまでの専門医教育との大きな違いは、レジデント（専攻医）は一定の期間内で一人前の専門医になる必要があり、プログラムと教育担当者は期間内に一人前の専門医にさせる義務があります。
教育期間を定めることと最終専門医像を明確にすることが大事になります。
またプログラムを終了した医師がスペシャリストとして教える側に回ることが総力をあげてのレジデント教育を可能にしています。

当講座では数年前から米国を参考にした後期研修プログラムを導入し、3年間で救命救急センタ―の中心として働ける医師を目標とした教育プログラムを実践しています。
1年目は大学病院でしっかりとした教育のもとじっくりと3次救急重症患者の全身管理を学び、2，3年目で関連施設である地域の救命救急センタ―に出向し、指導医のもと救急患者の病院前から初期治療、診断、入院管理を多く経験してもらっています。
3年間で救急医として一定のレベルに達した後は、多様な選択肢を用意してそれぞれの医師としてのキャリアを積んでもらっています。

今回、新専門医プログラムを用意するにあたって、従来の関連救命救急センタ―だけではなく、ERを中心とした施設や他科研修が可能な施設などさらにプログラムの幅を持たせることができる研修施設と連携を組むことができました。
当施設の救急科専門医プログラムは実績、多様性ともに十分であると自負しており、教育担当者も張り切っておりますので、是非御一緒できればうれしい限りです。

最後に専門医プログラム以外の短期臨床研修も1か月単位から受け入れておりますので希望される方はお声掛け下さい。
（文責：救急科研修担当責任者　上村修二）

当科で取得できる資格

医学博士 / 日本救急医学会専門医、指導医 / 日本外傷学会専門医 / 日本熱傷学会専門医 / 日本集中治療医学会専門医

救命救急センター研修医のとある1日

救命センター研修医インタビュー

A先生

• 出身大学、年次、志望科を教えて下さい。
  新浪体育卒の1年目研修医です。志望科は泌尿器科です。
• 大学の研修プログラムを選んだ理由は何ですか？
  志望科での大学での仕事を早期から学べるからです。
• 札幌医大救命センターでの研修はざっくり言うとどうですか？
  とっても勉強になります。
• 具体的にどのような点が勉強になりますか？
  3次救急ということで、本当に重篤な患者さんへの対応を学ぶことが出来る点ですね。
• 逆に大変な点はありますか？
  細かな点まで考えて全身管理を行うという大変さがあり、方針に悩むことが多々あります
• 悩んだときに相談できる先生はいますか？
  指導医の先生が丁寧にアドバイスをしてくれるので、助かります。
• 最後に何か一言
  初期研修1年目の4月ということで分からないことだらけでしたが、少しずつ医師の仕事について学べてきていると思います。頑張ります！