就労支援の取り組み

整形外科

 整形外科は運動器疾患を治療する診療科です。運動器は脊椎、手、肘、肩、股関節、膝、足と非常に多岐に渡ります。また外傷、スポーツ障害、骨軟部腫瘍、リウマチ性炎症疾患、小児先天性疾患、骨粗鬆症など専門分野も多く、また保存治療から手術療法まで治療も幅広いことが整形外科の特徴です。外傷は緊急性を伴うものや重度なものがあり、ハードな環境と言えます。また手術に関しても人工関節手術などいわゆる力仕事的な手術が多くあります。このように整形外科はハードで力仕事が多い印象を受けやすく、女性医師に敬遠されがちな診療科でした。しかし、整形の特徴である疾患や治療法の多様性が女性医師にも働きやすい環境を提供できることから、現在はその傾向が変化してきています。

 整形外科全体における女性医師の割合は5%程度と言われていますが、研修において興味がある分野、自分にあった分野を見極め、専門医取得後に第一線で活躍する女性整形外科医師が増加しています。札幌医大整形外科は2022年2月現在、教室員89名のうち12名が女性医師です。割合としては13%となり、全国トップクラスの女性割合です。12名のうち9名は整形外科専門医を取得しており、他の後期研修医も専門医取得に向け研修を積んでおります。専門医のうち1名は大学スタッフとして診療、研究、教育に大きく携わっています。札幌医大整形外科では、育児中の女性医師も4名と多く在籍しています。家庭の状況などは各個人で異なるため、勤務地選びから手術や当直業務などに関しては、個人の状況にあわせて柔軟に対応しています。

 過去には大阪大学や米国メイヨークリニックに留学した女性医師もいて、結婚や出産育児などとのタイミングさえあえば留学のチャンスもあります。

 このようにバラエティ豊富な将来が待っている女性整形外科医師を目指してみませんか!

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