
治療方針は、放射線治療医や化学療法を得意とする腫瘍内科医と定期的にカンファレンスを行い、患者さん一人一人に対し、どの治療が最も適切かを協議しております。手術療法においては、当科はこれまで根治性と機能温存を目指し、血行再建を含む再建手術や温存手術を積極的に行なってきました。さらに今日では、甲状腺を含む頭頸部領域の内視鏡手術も精力的に取り入れ、さらなる機能温存やQOLの改善を目指し、患者さんに最適な診療を提供できるよう日々努力しております。化学療法においては、従来の抗がん剤治療のみならず、近年登場した分子標的薬、免疫療法など新しい治療法も取り入れ、腫瘍内科と連携しながら最善のがん治療を行なっております。放射線療法の分野においては、強度変調?放射線治療 (IMRT) を行い、重要な臓器への放射線被ばくを低減しながら高い治療効果が得られるよう、放射線治療医と連携しながら治療を進めております。また、新しい分子標的治療の可能性や早期診断、がんの発生メカニズムの解明を目指した医学研究にも精力的に取り組んでおります。
また、頭頸部領域にある耳下腺、顎下腺、甲状腺、口腔咽頭などには良性腫瘍も多く発生します。経験豊富な頭頸部外科医を中心に、より安全かつ確実な摘出術を行なっています。
※当科は日本頭頚部外科学会頭頸部がん専門医制度指定研修施設?日本気管食道科学会気管食道科専門研修施設(咽喉系)?日本頭頸部外科学会頭頸部ロボット支援手術実施認定施設です。